1日目・素人集団が工場の廃水をきれいにして、富山の経済と自然を守る!トヤマジャーナル~頑張る富山の企業人~株式会社NEXTRY

働き方

素人集団が工場の廃水をきれいにして、富山の経済と自然を守る!トヤマジャーナル~頑張る企業人~株式会社NEXTRY

株式会社NEXTRY 代表取締役 藤井喜大(ふじいよしひろ)です。

薬品メーカ―の会社の代表として10年。
仕事を通じて知り合う方から
こんな質問を受けることがあります。

ご自身で起業されたんですか?2代目ですか?
富山県出身なんですか?
薬品メーカーって理系なんですか?

いえいえ!

自分で起業したわけでもないですし、
富山県の出身ではありませんし
理系でもないんです。

ではなぜ私が今、
富山県でまったくの専門外の会社を経営しているのか・・・
好きではじめたわけではない仕事を
とことん追求してやっていこうと考えたのか・・・

こんな私ですが
この度ご縁を頂いて
とやまのラジオに出演の機会を頂きました。

普段あまり自分のことを話すことはありませんが
私のこれまで10年の社長人生を4回にわたり
少しでもお伝えできたらと思っています。

1日目・素人集団が工場の廃水をきれいにして、富山の経済と自然を守る!トヤマジャーナル~頑張る企業人~株式会社NEXTRY

最後までお付き合い頂けたら幸いです。

♪トヤマジャーナル~頑張る企業人♪

この番組は富山のビジネスシーンで活躍する様々なジャンルの企業人にスポットをあて
その人物像・未来へのビジョン・若者への提言など
企業人としてのリアルなメッセージを1ヶ月にわたりお届けするプログラムです。

今月お招きするのは 株式会社NEXTRY 代表取締役 藤井喜大(ふじいよしひろ)さんです。

聞き手はDJの佐藤です。

従業員から社長に転身

佐藤さん
お若いですね~本当に
わたし
ありがとうございます(笑)
佐藤さん
起業されたわけじゃないんですよね?
わたし
そうですね
佐藤さん
引き継がれた?
わたし
そうです
佐藤さん
もともと会社はこのような環境のお仕事をしている会社なんですか?
わたし
そうですね。えぇ。もともとは知り合いが立ち上げた会社で、
始まってから1年くらいたってから私が社員として入りまして。
そこから紆余曲折あって・・・私が社長を引き受けるという形になったわけです
佐藤さん
そうですか。今従業員は何人くらいいるんですか?
わたし
従業員は3名です

工場廃水をきれいにするために必要な”凝集沈殿”

佐藤さん
水処理の仕事って具体的にはどんなふうなことをするんですか?
わたし
工場で色んな製品の加工とか洗浄とかをした後の汚れた水を、
川とか下水道に流す前に、各企業でそれぞれきれいに処理をしないといけないんですけれども
佐藤さん
そうですね、はい
わたし
その時に使う薬品をおもに選定して、一番お客さまの処理に合った最適な薬品を提案するっていうことをやっています
佐藤さん
その薬品を入れて沈殿させるっていう事ですか
わたし
そうですね、その通りです
佐藤さん
実は先日ある会社で、それを作っているところに行ってきたので
わたし
はい、えぇそうなんですね
佐藤さん
富山にあるんですけど、その時にちょっと勉強してきたので、そうかな?と思ってちょっと聞いてみました
わたし
その通りの感じで、薬品を使って沈殿させるところが得意ですね。
その中でも、うちでオリジナルで作っている粉末の1剤型の凝集剤っていうのがありまして。
例えると、リンスインシャンプーみたいなもので、それだけできれいになりますよっていう薬品を自社で作ってまして。
それを製造から販売まで。企画をしたり、試作開発をすることもあるんですけども、それを一貫してお客様のところに届けるっていうことをやっています
佐藤さん
なるほど。そういうお仕事って結構あるものなんですか?
わたし
あまりなくて。各薬品のメーカーさんっていうのはあるんですけれども、メーカーさんは自分のところの薬品のみの選定はしてくれるんですけど。
実際に現場使うとなると1種類ではなくて、3種類5種類、多い場合はもっとたくさんの薬品をつかうので、その選定をするっていう企業というのが今までほとんどなかったんですね
佐藤さん
うんうん
わたし
で、当社もいろいろ試行錯誤していくなかで、薬品に特化していくところで、今までどこの企業もやっていなかったような立ち位置でようやく仕事ができるようになってきました。
佐藤さん
立ち上げは大変だったんですね
わたし
そうですねぇ。立ち上げ当初は・・・私も出身が富山県ではないので、ここにきて知り合いもいない中で、やはりできることとなるとテレアポ・飛び込みというところからですので
佐藤さん
ええ。うーん
わたし
そこからやっていきながら少しずつお客さんがついてきて頂けるようになって。最近はようやく少し軌道に乗ってきたというような感じですね。

求める人材は専門職か根気のある人

佐藤さん
たとえば御社にいる人たちのスキルってどういうようなものが必要なんですか?
わたし
社内には科学的な専門知識がある人間が・・・正直なところ誰もいなくて・・・
佐藤さん
そうなんですね?
わたし
はーい(笑)で、お客さんから廃水のサンプルを送っていただいて、たくさん種類のある薬品の中から、試験を重ねて一番いい結果の出たモノを提案するという形をとっています。とにかく試験の数は多いんですけども・・・
佐藤さん
それも大変ですね
わたし
そうですね
佐藤さん
本当に根気のいる仕事で。根気よくそれを見つけて、最善のものをお客様に提案する。
わたし
はい
佐藤さん
工事なんかも引き受けてらっしゃる?
わたし
そうですね。自社ではなかなか工事まで全てやるのは難しいので、協力会社に依頼して工事をして頂いています

ご出身と富山の県民性とは

佐藤さん
先ほど富山県出身じゃないっておっしゃってましたけど、ご出身は?
わたし
隣の石川県の宝達志水町出身です。
佐藤さん
宝達志水町と言ったら何か有名なものはありますよね?
わたし
有名なものですか・・・?
佐藤さん
葛(くず)とか
わたし
そうですね
佐藤さん
宝達葛(ほうだつくず)って
わたし
あぁ、そうですね!
佐藤さん
ちょっと知り合いに金沢の和菓子屋さんがあって、やっぱり葛(くず)って有名なのかなって
わたし
そうなんですね。
佐藤さん
じゃ、富山に来られた理由はこの会社に入るため?
わたし
そうですね
佐藤さん
富山って地理的には遠くはないんですけど、宝達志水町と。でもずいぶん違う県民性とかそういうのないですか?
わたし
そうですね。一度中に入ってしまえばというか、ここ1年くらいは富山県内での仕事ってほとんどなくて。ほとんどが県外からの問い合せで、県外に発送するような形です
佐藤さん
そうなんですね
わたし
最近はようやく受け入れて頂けたのか(笑)富山県内の仕事も増えてきて、やはり地元で仕事ができるっていうのは非常に近いですし、
しっかりとフォローもできるのでいいなと思っています。
佐藤さん
そうですよね。割とこう人見知りするっていうか、富山の人ってスッと入っていけないっていうところがあるんですけど、そのあたりはそんなに感じられません?
わたし
そうですね。それほど、たぶん私が生まれた宝達志水町も氷見を挟んですぐ隣なので
佐藤さん
そうですよね
わたし
どちらかというと近いのかなと思います

富山の自然と水を守る仕事

佐藤さん
でも、どっちも自然は豊かなところですよね
わたし
そうですよね
佐藤さん
そういう中で、科学薬品を使うようなお仕事っていうのは
わたし
今のやっている水処理のお仕事っていうのは、北陸でいうと富山が一番工業県なので、水を使っている会社さんが多いですし、

設立した場所としては今の仕事には合っているかと思います。

佐藤さん
こういう会社っていうのは新しい会社なんですか?要するに、凝集剤を使って水をきれいにするといいますか、処理をするっているのは新しい仕事なのかなって感じたんですけど
わたし
そうですね、水処理自体は昔からある仕事でして、やはり公害問題が起きてから、各企業必ず取り組まないといけないようになってきていますし
佐藤さん
なりましたね
わたし
今現時点でも必ず処理をしてから河川には流しているんですけど。
ただやはり捨てるものですので、そこにコストをかけたくないという所で、
何かいいものがあれば改善したいっていうことであったりですとか、より良いものを使いたい、量が少なくてコストが減るようなものを使いたいというニーズはかなりあると思います。

♪トヤマジャーナル~頑張る富山の企業人♪
次週のこの時間も株式会社NEXTRY 代表取締役 藤井喜大(ふじいよしひろ)さんをお招きし、企業人としてもリアルなメッセージをお届けしていきます。
聞き手はDJ佐藤でした。

まとめ

1日目・工場の廃水をきれいにして、富山の経済と自然を守る!トヤマジャーナル~頑張る富山の企業人~株式会社NEXTRY
いかがでしたか?

とても理系のスキルが必要になりそうな
薬品を取り扱う会社に
専門知識を持つ人が一人もいないということには
少し驚かれたかもしれません。

ちなみにテレアポは、もう本当に苦しかった時
テンションを上げるために
少量のワインを飲んで
電話をかけまくっていました。

もうそのあたりは
感覚がマヒしていて
”怖いものも失うものもない!ただひたすら続けるだけだ!”って
開き直っていましたね。

しかしそんな暗い時期を経て
ご依頼くださった全てのお客様と共に
常に最善の解決策を模索し尽くしてきたことで
お客様の数だけ
現場に溢れている困ったの声を解決する
知識と経験が増えきたように感じたりしています。

私自身が自然があふれる環境で育ったからこそ
北陸一の工業県である富山県を守っていきたいと思い
更にこの自然を守るという想いが日本中に広がり
廃水処理にかかるコストを抑えて
自然を守ることができるお手伝いができたら
嬉しく思っています。

たとえ経験がなくても
使命感を持ちやり続けることができたら
小さな積み重ねが気付けば誰かの役に立てていることがある
今はそんなふうに思えているので
あなたのお役に立てるかもしれません。

廃水についてのお問い合わせはこちらから

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